小松未歩さんの紹介


Miho Komatsu

Introduction

シンガーソングライター。これが小松未歩さんの職業です。自身で作詞・作曲をして歌も歌います。また、他のアーティストに楽曲の提供も行っています。

[デビュー前]
小松未歩さんは3歳の頃にお兄さんの影響でエレクトーンを始められました。中学生の時にはオリジナルの作詞・作曲を始められ、初めて組んだバンドにキーボードで参加しています。高校生になると、バンドのヴォーカルとして、京阪神のライブハウスに出演していました。そういった活動を続けていた時、知人を通じてオリジナル曲のデモテープがプロデューサーの手に渡ったことで小松未歩さんの運命は変わっていきます。

[デビュー]
小松未歩さんは1997年5月28日に「謎」という曲でデビューを飾りました。この曲はリリース後に100位以内に32週チャートインし、ロングセールスを記録しています。その年の年末に発売されたファーストアルバムは60万枚、次の年に発売されたセカンドアルバムも80万枚の好セールスを記録しています。しかし小松未歩さんは依然としてファンの間ではデビューシングルのタイトルのように「謎」な人でした。

実は小松未歩さんが直接ファンの前に姿を現したことは一度もありません。デビューから現在に至るまでテレビやラジオに出演されたことはなく、デビュー後にはライブを行ったこともありません。ファンは数少ない雑誌でのインタビューや公開されている写真から小松未歩さんという人物を想像するしかありませんでした。小松未歩さんは鶴の恩返しのごとく、姿を隠されたまま音楽活動を行うアーティストなのでした。

[変化]
そんな中、2001年にJ groove magazineという音楽雑誌にエッセイの連載を持つようになったあたりから風向きが変わっていきます。そのエッセイの中で小松未歩さんは控えめながら自身のことを少しずつ話してくれるようになりました。普段は関西弁をしゃべっていること、子どもの頃の思い出や趣味の話などなど・・・。小松未歩さんとの距離が近くなる瞬間でした。残念ながらこの連載はJ groove magazineの休刊とともに終了しましたが、その足跡は単行本2冊という形になって残っています。

[その後]
小松未歩さんは精力的に毎年曲を発表されていましたが、2006年11月22日に発売されたベストアルバムを最後に突然音楽活動を停止されています。レコード会社や小松未歩さん本人からの公式な発表がないため理由は不明です。その影を色濃く残しながらファンの前から姿を消してしまった小松未歩さん。現在、ファンが小松未歩さんの近況を知る方法は残念ながら全くありません。

[最後に]
小松未歩さんは1997年5月にデビューされたので今年で17年目になります。これまで26枚のシングルと8枚のオリジナルアルバム。そしてセレクションアルバム、リミックスアルバム、ベストアルバムをそれぞれ1枚ずつ発表されています。また、1998年には第12回日本ゴールドディスク大賞にてベスト・ニューアーティスト・オブ・ザ・イヤーを授賞されています。

小松未歩さんの曲の多くは愛をテーマにしています。それは世界がどんな状況にあっても1人1人の根底に流れているものが「愛」であればいい、という想いが作品の中核になっているからです。もしこれを読んでいるあなたが小松未歩さんの曲を聴いたことがなければ、ぜひ聴いてみてください。そこには小松未歩さんが想いを込めたさまざまな愛が広がっているはずです。