恋になれ...
あと一歩を進むか後ずさるか...そんな揺れ動いている情景が浮かんでくるような描写が出来るといいなと思いながら作っていきました。まさしく、恋になれ...という感じです。
気持ちを持っていかれる事の心地良さと、思いを伝えることの難しさ...。いつもと違ったところに心が動く恋愛は、世界が違って見えて、生まれ変わったような清々しい気持ちになれるからステキですよね。
群青色の夜空にキラキラと輝いている満天の星たちのイメージが作曲しているときから頭に浮かんでいまして、そのイメージのままお伝えしてアレンジしていただきました。切なさとか孤独感とか希望とか...星を見上げている時のいろんな感情が入り交じって聴こえてくれるとうれしいですね。
―――「恋になれ...」のタイトルにした由来は?
小松:最近の私は恋モードなので、タイトルは迷いなくこれにしようと。とても不安定で切実な願い事と一目でわかるように「恋になれ」の後に「...」をつけてみました。
―――レコーディングはどのようなイメージで臨まれましたか?
小松:イメージは、新しい私にチャレンジ!という意気込みで歌入れに臨んだのですが、想像していた以上に苦戦してしまって、最後はエンジニアさんも私もクッタクタになりながらRECしてました(笑)。
REC前にシミュレーションはしていったのですが、フワッとした余韻を残す歌い回しが私にはとても難しかったですね。でも苦労した甲斐あって、ミックスされたものはかゆい所に手が届く風なヴォーカルに聴こえてくれていたので、とりあえずはホッとしています。
声の表情がとても重要だったので、歌い回しに悩んでしまいまして...、心の流れを表してくれるまで何度も繰り返し歌って、今回ばかりはちょっとヘトヘトでした。
―――作詞の際に一番大切にされるのはどういうところですか?
小松:詞の内容ももちろん大切にしていますけど、ずっと私の中でテーマにしているのはメロディーに合ったフレーズ。それを探しながら心のままに当てはめていったらこんな内容になりました。今は言葉とメロディーとの相性が気になりますね。
―――「おまじない/空に両手でheartを描く」というフレーズ。こういうアイデアはどのように小松未歩さんのアンテナに引っかかってくるのですか?
小松:実際に今、おまじないとか占いにハマってまして...。本気で「おまじないで恋が成就したらいいのに」って考えていますから(笑)、頭の片隅にある事柄が無意識に出てしまったんだと思います。
―――今作で届けたかったのはどのような“恋”の形でしょうか?
小松:胸がキュンとなるような恋って、きっと誰もが一度は経験したことのある感情で、身近なことじゃないですか、私が語るまでもなく...。なのでその時に感じていたことの一部でもこの曲で表現できていて、「あるある」って心弾ませてもらえたらいいなと思ったんですよね。
今回は同じ々トーンでまとめた1枚にしたいと思っていましたので、私としては希望通りなものになって、とても満足しています。次への意欲を駆り立ててくれる仕上がりに感謝して、これからもチームワークで頑張っていきたいと思っています。