INTERVIEW


あなた色

目指したところはカラフルポップです! 大空にかかる虹から、ギターやピアノ、ラッパなどが飛び出してくるようなかわいらしいイメージで作っていました。


―――タイトルについて。

小松:”あなたがいろんな表情を見せてくれる喜び”を一言で表現するならこのタイトルかなと思って、歌詞が仕上がってから最後に名付けました。


―――この曲は小松未歩さん自身の理想の恋愛像だったりしますか?

小松:日頃からこんな風に人をじっくり観察しては、自分なりの分析を心の中で語るクセがあるので、どちらかというと素の恋愛に近い感覚です。


“楽しい”一辺倒の音作りを心がけたつもりです。眠たいなぁと思っている昼下がりの街角で流れてきたら、ちょっと目が開いたくらいのパワーが伝わるとうれしいですね。


子供が無邪気に「あのね!あのね!」とはしゃぎながら「何でも知ってるよ!」と自慢している感じを出したかったので、箇条書き風な内容にして表現しました。


―――小松未歩さんにとって“あなた色”とはどういうイメージですか?

小松:色とりどりのジェリービーンズのような丸い感じのモノの中に、思いっきりダイブしている・・・、そんな絵が浮かんできます。


もの作りの楽しさを改めて感じさせてもらえた、いつも以上に活気に満ちた現場でした。ヴォーカル録りをしていても緊張よりはウキウキ感が勝っていて、このままずっとブースに入ったままでも「幸せ」と言い切れる自身はありましたね(笑)


今回は順調に作業が進んだからだとは思いますが、みんなで力を合わせて何かを作ることの喜びを特に強く感じられた現場でした。なので、このままこの勢いを次回作へと引き継げたらいいなぁと思っています。

向日葵の小径

去年のちょうど今頃、向日葵が咲いている時期にサビの歌詞がメロディーと一緒に浮かんできまして・・・。ドライブ中でしたので、あわてて家に帰って一気に仕上げていたことを思い出します。


お家の近くに向日葵畑みたいな場所があって、夕陽に向かって伸びているその光景がとても印象的で頭から離れなくて・・・。


―――小松未歩さんが夏になると思い出す景色はありますか?

小松:人影がまばらな時間帯の改札口を通る、白い半袖シャツの学生たちでしょうか。夏休みという非日常っぽいゆったりとした時間の流れが、夏を感じるど真ん中の風景ですね。


―――2番目のサビから絶妙なバランスで自身のコーラスが重ねられていますが、どんなイメージで全体を仕上げらましたか?

小松:基本的に作品は受け取ってくれた人のモノ・・・というスタンスなのですが、製作中は、私が曲の中に見ている景色や揺れ動く心境を忠実に形にするべくできる限りの表現方法でもって試行錯誤しています。この時は心の流れが変わったことを伝えたくて、私の中で鳴っている音をコーラスで入れてみました。

したたかに しなやかに

あまりリアルな響きにはしたくなかったので、角が取れた印象のボーカルになるマイクを選んで、ちょっと文句口調で歌ってみました。


すべてをさらけ出した姿を受け入れてもらえることが「本当の愛に出逢えた」と言えるのではないかと思っていたのですが、それは究極であって、誰にでも当てはまる愛のカタチじゃないんだと最近、悟りました(笑)

SELF LINER NOTES

01.あなた色
早口言葉みたいな出出しに少し苦戦したレコーディング。表情豊かな音に託した気持ちは好き。一辺倒の恋心でした。