INTERVIEW


涙キラリ飛ばせ

みなさん、ステキな季節をいかがお過ごしでしょうか? 私は少し気分をリフレッシュさせて、たくさんのミュージシャンに参加していただきながら新しい音に挑戦しておりました。そんななか出来上がってきたシングルは、80'sを意識した汗も涙もキラリ!飛ばせそうなギター・ポップ。少し世界観が広がったような気がするこの作品に触れてもらって、4月から新しい環境に身を置いた人にとっても、その生活に根づいていける“きっかけ”の曲になるような元気が伝わってくれたらうれしいです。


「lyrics」で一応は気分的に一区切り出来ましたし、年も年度も改まってからの初リリースということもあって、気分一新できそうなアップテンポナンバーにしようと決めていました。力強い季節に負けない曲を作らないと!という使命感に燃えていましたね。


スポ根モノをイメージして、汗も涙もキラリッ青春!見たいな感じ(笑)が出せたらいいなぁと思いながら制作しました。少し泥臭さを残したベタなタイトルをつけた理由もそこにあります。


小松:さんざん泣き明かした朝でも、近所の人に「おはよう」って声をかけられたら“普段のリズムに戻れる私”がテーマです。幸せを願って注意深く生きていたとしても,哀しい場面には遭遇してしまうものですし、それを人のせいにしてみたり、ただ嘆き哀しんでばかりもいられませんから。この経験をバネにこの先を生きるぞ!くらいの貪欲さや,悲劇も「迎え入れるよ」くらいのやせ我慢は必要かなと思います。

―――そんなストーリーを思い浮かばせた要因は何でしょうか?

小松:日々の生活でいつも感じていることだからでしょうか。一歩進んで二歩下がるなんて、ほんと私の日常にはありすぎて(笑)。それでも怖がらずに自分を奮い立たせながら、人生を進めていくじゃないですか。何か得られるんじゃないかと思いながら希望の光を追い求めて・・・ね。


周りと強調しながらも、自分自身をしっかりと持っている人は理想です。この歌の主人公は、やっとそこに気付けたばかりでこれからという感じですけど、相手の欠点を指摘するのではなく、自分がカバーしてあげられるくらいの人になれたらすごく素敵ですよね。

これからそんな女性になってみたいという願望を背負っているところは、私そのものだと思います。


幼いころに聴いていた、イントロが流れただけでもワクワクするような、そんな曲にしたいなと思っていました。言葉ももちろん大切ですが、メロディーそのもののパワーを感じてもらえる仕上がりになっていたらうれしいです。


作曲していた時に80'sのJ-POPを意識した詞の世界がもう出来上がっていましたので、それに合わせたイメージと構成をお伝えしました。今回はハッキリした音のイメージがありすぎて、少しわがままを言ったかもしれません(笑)。


80年代を意識したメロディーライン♪コミカルなギターがPOP感を演出してくれています。差し迫る悲劇は避けられなくても涙飛ばしてキラリ青春!笑顔で迎え入れてみたら世界が広がるかも。

恋心

ヴォーカルからポンと入る、弾き語りっぽい作品にしてみようと思いながら浮かんできた情景をそのままメロディーに乗せていきました。


走馬灯のようによぎる思い出は楽しいことばかりで、今初めて罪の意識でいっぱいになった私のことをまだ大切に想って、そっと立ち去ろうとするあなたの優しさに尽きますね。ここで芽生えたほのかな想いは、減りもせず、増えもせず、ずっと私の心の中に生き続けることでしょう。


ここで感じたほのかな想いとか罪悪感とか感謝とか清々しさとかは、到底言葉では表現しきれなくて...。このもどかしい気持ちを何にたとえたらいいのかなって考えていたら、恋をした時のどうしようもない、ぶつけようがない感情に似ていると思ったのでこのタイトルにしました。

calling

ロック!って感じでしょうか。イメージはギターを掻き鳴らしながら熱唱している感じです。弾けないんですけど...(笑)。


―――無意識の大きな力、運命的なものを大袈裟にならずにとても自然に納得させてくれる歌詞ですが、未歩さん自身はこういう力を信じていたり大切にしていますか?

小松:そうですね。なるべく自分は空っぽにしておいて、いつでもその力をキャッチできる人でありたいと思いながら過ごしています。すべてに説明がつく世界なんてつまらないですからね。余白があってもいいような気がします。

―――何か具体的な体験や経験はありますか?

小松:この曲の制作過程がまさにそんな体験です。どんな作品にしようかなとは考えますけど、頭の中でストーリーを展開させていく感じではなくて、何かに描かされている感覚がどんな作品にもありますね。いつも不思議と向き合っている感じです。


―――歌に力強さや包容力を感じましたが?

小松:好きな音で歌いやすかったということもありますが、実は野望がこのシングルには秘められていまして、いつも以上にヴォーカルが立つ曲を選んで、たまには「小松もやるな」と思われる1枚にしたいと思っていたんですよ(笑)。なのでそんな風に言って頂けるとうれしいです。

SELF LINER NOTES

01.涙キラリ飛ばせ
80年代を意識したメロディーライン♪コミカルなギターがPOP感を演出してくれています。差し迫る悲劇は避けられなくても涙飛ばしてキラリ青春!笑顔で迎え入れてみたら世界が広がるかも。