INTERVIEW


Love gone

アレンジ前に詞のイメージが膨らんでいたので、その表情に近い参考になる音資料をアレンジャーさんと持ち寄って試行錯誤してました(笑)。音数は多いのに、整理されたスマートな音に聴こえさせるのが大変だったようで、アレンジャーさんには感謝です。


この曲は何回歌詞を書き直したんですが、書いても書いても結論が出せなかったので「まだ気持ちが宙ぶらりんのままなんだな」ってことに気づかされました。それなら今、決めなくてもいいのかなとも思ったし。なので「この後どうなるの?」みたいなことを曲の余韻で考えてもらえたら嬉しいです。きっと100人いたら100通りの答えがあるんでしょうね。

これ以外の愛は永遠に続く

幸せになりたいっていう気持ちは誰もが持っているじゃないですか。私にとっても永遠のテーマというか・・・。でも生きていると悪いことも起こるわけで、それも含めて「誇れる人生です」って正直に言いたい反面、すべてを受け入れられるほど強くもなかったりするので、その事柄を抹殺してしまわないまでも、「これ以外のことは順調です」っていう意地は張ってみたいかなって(笑)。いつかは絶対、幸せになるって決めてるんだから、今不幸せでも幸せって言ってもいいじゃん、みたいな。それが生きている証のような気がして。


―――この曲は基本的に失恋の歌と思っていいんですか?

小松:そうですね。裏にはいろいろあるんですけど(笑)。

―――奥が深い?

小松:深いというか、私は恋愛とはちがう心理状態の中で書いていたので、もうひとつのストーリーが存在してるということなんです。ただ恋愛に乗せて歌ったほうが伝わりやすいかなって、自分なりにアレンジをして。どっちのストーリーにも共通しているテーマは愛ですし、それに愛はすごく大きいものなので、恋愛を含めたあらゆる関係に、この曲を感じてもらえたらうれしいです。


―――この曲には切なさと同時に「幸せになるぞ」という強さもあるんですが、それでもこの愛はあきらめてしまうんですか?

小松:いくら良いところを見つけようとしても、なかったらあきらめるでしょうね(笑)。だって、それ以外は自分を悩ませたり否定したりするものはないわけですから。だからといって逃げているというのとはまた違う、前向きな姿勢だというとらえ方をしています。たぶん私自身も同じような行動をとるんじゃないかな。このままズルズルいると、幸せを遠ざけそうじゃないですか(笑)。