INTERVIEW


lyrics

シングルだけを集めたものは、昨年、リミックスではありますが1枚にまとめることが出来ましたので、「次はカップリング集を」との声をカタチにしたくて、このアルバムの制作に取り掛かりました。


―――楽曲を集めていく中で見えてきたものはありましたか?

小松:タイトルを”lyrics”にしようと思えたことですね。1stアルバムから順を追って聴いていったのですが、思いに揺らぎがないことを改めて実感できたのは私にとって、とても大きな発見でした。裏を返せば、成長していないということになるのかもしれませんけど(笑)。


―――たくさんの曲の中で歌詞に特別な思い入れのある曲を選んだ部分はありますか?

小松:思い入れはここに入っていない曲にも同じだけあるので、1曲を選ぶのはとても難しいことなのですが、この企画を頂いて一番最初に頭に浮かんだ曲は「雨が降る度に」でした。ここへと導かれるように、作詞も作曲もレコーディングもミックスもしていたような気がして、4番バッターです(笑)。


最初はあの曲もこの曲もと欲張っていたので、思い入れだけでは収拾がつかなくなりまして・・・(笑)。このアルバムのコンセプトに添って、オリジナルアルバムに入れられなかった8cmシングルのカップリング曲などを優先して選曲してみました。皆さんがイメージしていた曲と重なっていたら幸いです。


ベスト的な作品集を出せることの幸せを、ただただ噛みしめています。デビューして漠然と描いていた夢が、またひとつ叶ったという感じですね。


―――ソングライターとして自身の成長や変化も見えるのでは?

小松:結局のところ成長は見られなかったように思いますが(笑)。昔の自分の作品を「気恥ずかしい」と感じるよりは「もっと聴いてもらいたい」という気持ちの方が先行したことに、進歩した部分を垣間見たような気はしています。