INTERVIEW


小松未歩2nd ~未来~

自分や自分のまわりにあるすべての未来を感じてもらいたいと思ってこのタイトルにしました。


2ndアルバムの制作には早い時期から取りかかっていたので、いろいろと練る時間はあったんですが、反対に迷う結果になってしまいました。でもその分、自分自身を見つめなおすことができて、より近くに感じてもらえる作品作りができたと思います。そういう風に伝わるといいなあと思いながら制作していましたし。


(楽曲は)コード感と心に浮かぶ素直なメロディ、そしてメロディとの相性、持久力を持った言葉を意識しながら作っています。アレンジャーの方には今回、ライブ感、グルーブ感を意識したアレンジをお願いしました。”今の小松未歩”でできることを、新たな方向性を示しつつ伝えられたらいいなと思ってましたね。


曲順は詞の内容を重視して、軸になる曲から決めていったんですが、1曲目を「未来」に、最後の曲を「Deep Emotion」にすることは最初から決めていました。ひとりじゃないんだなあと実感させられる毎日を過ごさせてもらえることへの、感謝の気持ちをみんなに伝えたかったんです。”ありがとう”という言葉では表しきれないんですけど。


詞や曲のイメージを自分の言葉で作ってしまうことが怖いんですよ。聴いた時に感じてくれたことがすべてだと思うから・・・。


どんな想いが込められているか、その答えはきっとアルバムの中にあると思うんですが、現在を大切にすることによって訪れる”未来”をそれぞれの物、人、すべてに感じてもらえたらと思っています。

SELF LINER NOTES

01.未来
小さな感情と大きな愛。かけがえのないものひとつ見つけることができれば・・・そんな未来を歩いてみたい。音の表情に何かを感じてもらえたらと思います。


02.anybody's game
この曲のボーカル録りから始まった98年。アルバムに合わせてシングルとは違うテイクをのせています。ネオンに照らされている、にぎやかな夜の街がイメージとして浮かんでいました。


03.チャンス
できる限りのことをして頂いたので、かなりの時間を費やした印象があります。ギター・ダビング終了後すぐミックス。新鮮な音色のまま作品にする音ができました。こだわりのアレンジ゙とギターに大満足です。


04.氷の上に立つように
TVともシングルとも違うテイクを選びました。イントロからガラッと模様替えされていて、アルバム全体を引き締めてくれたように思います。


05.手ごたえのない愛
今回、唯一の提供曲セルフ・カバー。メランコリックなギターが後半部分を盛り上げてくれていて、私のなかで、音のイメージが一番ハッキリしていた曲でした。


06.あなたのリズム
美しいものと汚いものとが共存する世界。力強いアレンジにひっぱられてそんな詞ができていました。なるべく素直に歌わないようにと心がけていたと思います。


07.1万メートルの景色
1行ずつ情景を追いかけながら聴いていくと穏やかな心が取り戻せそうです。ミックスの段階でいろいろと迷ったんですが、仮タイトルが「空」だったので初志貫徹させました。


08.涙
仮歌の時からこのタイトルをつけていました。先に詞があるというのは珍しいことなのですが、コード進行を見直してからアレンジをお願いしました。


09.静けさの後
ギターが通常の2倍入っていたので、贅沢な音選びのなかから1曲仕上げています。サイズおよびアレンジが二転三転して何度も話し合いをしましたが”あっ、これ”と思うような発見って大切だなぁとつくづく思いました。


10.願い事ひとつだけ
1stアルバムと同時に制作していたので鬼のような作業。嵐のような年末を思い出します。でも、もうすでにちょっと懐かしい感じですが・・・。


11.Deep Emotion
ひとりじゃないんだなぁと実感させられる毎日を過ごしている私。ありがとうだけでは表すことのできない感謝・感謝・感謝だけど、ありがとうと言いたいです。